時 代 | 現代:平成19年11月 |
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形 状 | 短刀:平造、三ツ棟 |
長 さ | 25.7cm / 八寸四分八厘 |
反 り | 内 |
元 幅 | 2.9cm / 九分六厘 |
元 重 | 0.6cm / 一分九厘 |
目釘孔 | 一ツ |
附 属 | 白鞘 / 金着一重ハバキ |
価 格 | 案内終了 |
短刀 : 次泰作
造込 平造、三ツ棟、定寸に 内反り付く
地 板目 地景、地沸付く
刃 湾れを主体に、互の目、丁子刃をまじえ、沸強く、棟に沿って飛び
焼きかかり、金筋入る
帽子 乱れこんで 火炎風
松田次泰刀匠は、昭和49年(1974)に 故 高橋次平刀匠に師事、昭和54年に作刀承認を得て、これまでに 意義ある作品を 多数残されています。 中でも平成8年(1996)の新作刀展において、日本美術刀剣保存協会会長賞 を受賞した太刀は、それまでの現代刀の概念を覆す作品として、内外に高く評価されました。 近年は 独自の作刀理論のもと 鍛錬・焼き入れに熟練度を増し、より一層深みのある作品を 作り出しています。
本短刀は平成19年(2007)に製作、沸の多彩な働きを捉えた作品となっています。 姿は八寸余の長さに 内反りを持たせ、総体に各寸法の比がよく調い、この姿を見ても
次泰刀匠の熟練ぶりを知ることが出来ます。
またよく鍛錬された地は 地沸がよくのり、一部は沸がこごって 飛び焼きを形作り、刃文と相まって いっそうの覇気を醸し出しています。 その刃文は 沸の自由奔放な働きに任せ、きらめき、荒ぶり、大胆かと思えば 地に消え入りそうな繊細さ、そんな多彩な働きを 幾重にも重ねた表情は、飽くことを知りません。
現在の現代刀の流れを作り、また常にその最前線に位置する松田次泰刀匠。 この短刀からも そのこころざしを、充分に知ることが出来ます。 次泰刀の一端を 垣間見ることの出来る優品です。
干将庵 / 2012年3月30日
昭和23年 | 生誕 北海道出身 |
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昭和49年 | 故 高橋次平師に入門 |
昭和54年 | 作刀承認認可 |
平成8年 | 日本美術刀剣保存協会会長賞 受賞 |
平成11年 | ロンドン個展開催 |
平成16年 | 熱田神宮 御神前奉納鍛錬 |
平成18年 | 文化庁長官賞 受賞 |
〃 | 千葉県千葉市に鍛錬所移設 |
平成21年 | 無鑑査認定 |
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